
第二地球探し?
ホモ・サピエンス・サピエンス(=現世人類)は、地球全体の支配者のように君臨している。然りながら、ヒト属に誕生したヒト科の兄弟達を含む全ての生物は、これまでの地球上で繰り広げられて来たあらゆる環境の変化に応じて誕生しては滅亡した。現在の地球環境に生きている現生人類も、『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏に言わせれば、今から千年後にまだ生きているかどうかすら怪しい。
千年後どころか、今この瞬間に巨大隕石が地球と衝突すれば、約1億6千万年もの長きに渡り地球を支配した恐竜様方同様の運命を現生人類は辿る事になる。1億6千万年という途方もなく長い恐竜史を刻んだ時代をいとも簡単に葬り去った宇宙の力(神の力?)は、たかだか7万年のホモ・サピエンス・サピエンスの歴史を敬ってはくれないだろう。せめて、その事(=滅び)が起こる瞬間は、自分達の人生よりもずっと後の世界であって欲しいと願うしかない。
とはいうものの、自分達がいない遠い未来世界であろうと、子孫達が滅び去ってしまうのは切なく哀しい。という考えなのか?アメリカ合衆国その他の宇宙戦略推進国家群(日本も含まれる?)は、地球外へ植民する計画を本気で模索しているようにも見える。誰も居ない星への植民計画なら少しは賛同出来るけど、例えば、月の領有争いをやり始めた支那政府のような思考であれば断固反対。宇宙にまで出掛けて自国の国力を誇り戦争したいってのは正気の沙汰とは思えない。というような事はさて置き、本題へ。
ホモ・サピエンス登場
気味の悪い空想話
ハラリ氏の言葉を一部借りれば、今から6千万年前に、ある一部の類人猿(ヒト科)のメス(オランウータン属?)を母体に生まれた二頭の娘が、一頭はヒト族チンパンジーの祖先となり、もう一頭がヒト族ヒト亜族の祖先となった。・・・という事は、チンパンジーは、チンパンジー以上には進化しない?
最初の”娘”からアウストラロピテクス属(アウストラロピテクス・アフリカヌス)と呼ばれる「ヒト科ヒト亜族」が誕生したのは約250万年前。それまでの約5750万年もの間、ヒト科ヒトは存在しなかった?ヒト科ヒトではなく、ヒト科猿人?まあ、そんな事はどうでも良いけど、更に、現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)に辿り着くべき進化の旅が続く。否・・・、本当に表現するべきは、進化の旅というような抽象的な言葉じゃなく、「交尾相手を取っ替え引っ替えしていた」とするべきだと思うけど?
猿同士なら猿にしかならないと思うし、猿人と猿は・・・いや、ちょっと不気味だ。と言うより怖い。犬猿の仲と言われるので、まさかと思うが犬とは”やってない”気がする(笑)猫とは?・・・猿人と猫の交尾、いや気味が悪い。ニャンコが可哀想だ。でも、何か猿人以外の別の生物と交尾したのでヒト亜族が誕生したのだ。猿人以外の何者かと、寝惚けていたのかやってしまって何か新種が誕生した。「相手を間違った!」と思った時はもう遅い。浮気じゃ済まない事になっていた(笑)
単に、環境変化に順応したらホモ・サピエンスになっていったというのはあまり面白くない。宇宙からの来訪者と?それこそ神と?神のような存在の何者かと交尾したのでヒト科ヒトに近付き、そしてホモ・エレクトス(=ピテカントロプス・エレクトス)やホモ・ネアンデルターレンシス(=ネアンデルタール人)が登場して、遂に、ホモ・サピエンスも登場する事になった。そこら辺の真実を是非尋ねたいのだが、アウストラロピテクスはもういない。
進化
ヒト属(=直立二足歩行していたヒト亜族のうち、脳が発達した種族)の登場から現生人類誕生までに、ホモ・エレクトス、ホモ・ソロエンシス、ホモ・フローレシエンシス、ホモ・デニソワ、ホモ・ルドルフェンシス、ホモ・エルガステル 、ホモ・ネアンデルターレンシス(=ネアンデルタール人)、その他、等々の”ヒト達” (順不同) が、地球上のそれぞれの地の環境の中に誕生してそれなりに長く(200万年とか数十万年とか数万年とか)生きて、そして絶滅した。
この地球に、どうして、現生人類が誕生しなければならなかったのか。そんな理由など考えても意味はない。何かの運命に導かれた結果としか言いようがない。
そして現生人類は、自分達が生まれ育った地球環境を大きく変えるようなエネルギー操作を行ったりしているが、ヒト属の諸先輩方はそんな事はしていなかったのではないか?と思う。だから、200万年も生きたり、数十万年とか数万年を生きられたのでしょうけど、現生人類は、自分達が生まれ育った環境をわざわざ破壊してしまうから、多分、ハラリ氏が言うように、1000年後に現生人類が地球上にまだいるかどうかすら疑わしい。
自らを「サピエンス(=賢い)」と呼称した割には(しかも二重に連呼して、ホモ・サピエンス・サピエンスと称する)、現生人類ほど愚かなヒト種はいなかったかもしれない。恐らく、今までの地球上に現れたホモ(ヒト)属ヒト種の中でも、もっとも短命で終わるのが現生人類である可能性はかなり高い。かな?
余談
しかし、ホモ・サピエンス・サピエンスとして、それなりに”賢く”歴史を学んできた(刻んできた)現生人類ですので、サピエンス以外のヒト種同様に、いやそれ以上に長い生存の歴史を歩めるかもしれません。本当に賢ければ・・・ですけど。
二人の娘がほんのちょっとした違いでチンパンジーとヒトに分かれたのであれば、賢いヒトから、ちょっとした違いで「賢くて優しい人(環境にも他人にも)」が分かれ出る可能性はある。そして、現生人類的な考え方を排除して、賢さを競い合うヒトではなくて、賢さを活かし合うヒトの集団となれば数百万年の歴史を刻めるかもしれない。自分では成れないけれど、そういう新しいヒトを見てみたい。
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