雌性(女性/母性)怪説

妖しいメロン

“人類人口”と女性数

アウストラロピテクス(=代表的な猿人類)、ホモ・エレクトス(=ピテカントロプス)(=代表的な原人類)、ホモ・ネアンデルターレンシス(=ネアンデルタール人)(=代表的な旧人類)、そしてホモ・サピエンス・サピエンス(=ホモ・サピエンス)(=代表的な新人類)。古い時代の人類から現生人類に至る迄、誕生して来たヒトの数ってどれくらいいるのだろう?そういう疑問を覚えるのは何も私や貴方だけではなく、国家の公的機関に於いては、将来人口を推定予測する為の重要な”疑問”でもあるようだ。

厚労省機関の一つである国立社会保障・人口問題研究所(=将来人口予測などは、ここで行われている。国家の将来政策を導く重要な公的機関とも言える)から公開されている様々な数値データの中には、毎年の出生数や死亡数などの他、西暦元年からの世界人口推移数字なども見れたりして実に面白く、そして想像を膨らますことが出来る。因みに・・・
西暦元年には、全世界の人類社会は2億人~4億人で構成されていた。それが、1800年後には約8億人となった。それから200年後には約61.5億人と急激に膨れ上がった。(※今年の推計は、約77億人)。
この人口膨張は何を意味するか?戦争規模拡大(大量の兵隊を必要とした時代)、経済競争拡大(戦争と同じ理由)、そして人が増えた事に伴う結婚~出産の加速。そして日本では、2010年をピークにして人口減少へ向かう(実際に、2015年の日本の人口は、2010年よりも約百万人少ない。2019年データでは、もっと減っている事は明らか)。国家が、他国に負けないという強い意思を持っている時には人口は(政策に伴い)自然に増えるが、国家が自信を失い始めると、社会はその空気を敏感に察知して人口を抑制し始める。つまり、他国と争って負ける事、他人と争って負ける事を恐れて「自分だけでも生き延びる」為の準備に入る。自分以外の家族を守る事への不安が(それを意識していなくても、本能的に)、「結婚を必要としない」「家族を必要としない」その他類似する生き方に向かわせる。

という話はさて置き、どれだけの「ヒト」が地球上に誕生したのか?日本の公的公表数値のみならず、世界各国の数値などからそれらを予測する人(研究者)もいて、インターネットでは、それらを検索する事も容易に出来る。西暦2千年までの過去1万年間の出生数予測を行った人は、その数が約3300億人だと書いている。また別の人は、紀元前5万年から2017年までに約1100億人だと書いている。随分と開きがあるが、人口数などまるで見えない部族、民族も多数あることにより、5万年で約1100億人はちょっと少ないような気もするが、間を取って、約5万年間に、凡そ2千億人くらいのヒトが生まれたかもしれない。根拠なき大雑把な2千億人ですが、私は人口統計などの研究者ではないのでアシカラズ。人類の母なる女性達がその半分を占めると仮定すれば、5万年間で約1千億人の女性が誕生した(という表現もアシカラズ)。但し、それ以前のヒト達の数は含まれていないので、人類誕生からの総数は各自ご自由に想像して下さい。そして、現在の地球上には、(77億人の半分と仮定するなら)約33~35億人の女性が存在する。

女”性”

猿人、或いは原人であった頃の”女性”は、霊長類の他の種族や哺乳類同様に、発情期を隠さない(=隠せない)メスであった。 動物のメスの発情期は周期的に訪れる。霊長類である人類も、本来はその例外に非ず。子孫を残す本能が失われない限り発情期は付いて回る。 旧人類や新人類初期の頃などは分からないが、食と被服の変化は雌の性意識をも変えさえる事になった。現代ほどではないにせよ、相当昔から女性達は化粧を覚え、「女性らしさ」を突き詰めて行った。”女性”が女性であることを際立たせるようになると、パートナーを手に入れる為に(認められる為に)男性側も随分と変化した。が、発情を制御する事を可能とした人類の女性達にとって、特に子供を得る為のSEX相手は「誰でもいい」わけではなくなった。それ(=誰でもいい)は、結婚して家族を成す相手として云々というものではなく、出産、育児による意識革命と母性本能の大きな変化によるものと言われる。

ヒトにのみ起きた出産事情

動物の雌は、発情期を失った時に急速に老いて生きる役目を終える。動物の雌にとって発情期は、子孫を生す為に最も重要な本能なのだ。ところが、人類の雌は、発情期を失くしてより一層女性らしくあり続けられるように進化した。いや、発情期を失ったのではなく、常に発情期にありながらもそれを上手に制御出来るようになった。常に湧き上がる性欲を充たす為には、避妊をも可能にした。どうしても性欲を抑え切れない場合、女性の方が解決する為の手段を豊富に持っている(ように思える)。
まァそれはそれとして、どうして人類の女性達だけが発情の制御機能を働かす事が出来るようになったのか?その答えは、他の生物達に比べて圧倒的に巨大な脳と、その脳を収める為の頭蓋骨の大きさにある。例えば、体重60kg程度の哺乳類の平均的な脳の大きさは約200㎤される。が、250万年前に誕生した原人類の脳は、成人で約600㎤。現生人類の成人の脳は約1200~1400㎤もある。現生人類よりは旧人類のネアンデルタールの脳の方が大きかったという検証結果もあるが、兎も角、突然変異した霊長類ヒト科ヒトの脳は、それまでの哺乳類に比べて圧倒的に巨大化した。当然、胎児の脳もそれなりに大きい。そのように頭骨の大きい胎児を宿すようになったというのに、直立歩行を始めたおかげで、母なる女性達は、大きな代償を払う羽目になった。

直立歩行を可能とする為には、腰回りを細める必要が生じ、人類は他の動物に比べても特徴的な体型となった。が、それにより、女性の産道は狭まってしまう。即ち、痛みや苦しみどころの話ではなく、女性は、出産と引き換えに命の危険に晒される事になった。人類の女性の産道では、他の動物達の赤ちゃんのように、出産後すぐに立ち上がれるような状態での出産は不可能となった。すると・・・
ホモ・サピエンス女性の母性本能は、先ず、自らの体型を変化させた。骨盤の形はふっくらと大きなお尻、いわゆる女性特有の”腰つき”になった。しかし、それだけでは命の危険は回避出来ない。胎児の脳と頭蓋骨がまだ十分には発達していない比較的小さく柔軟な状態時に出産するという、人間の赤ちゃん特有の誕生期(十月十日とつきとおか)が出来上がった。神様が起こした奇跡のようなものだが、それにより、人間の赤ちゃんは、生命の維持に必要な機能の多くが未発達な段階で生まれて来るようになった。仔馬は、誕生後間もなく駆け回る。子猫は(特に♂は)、生後数週間で母親の許を離れて単独で餌を探すようになる。それに比べてヒトの子は、何年にも渡り年長者を頼らねば生きていけない。食物を与えてもらい、危険から保護され、そして教育を受けないと自活に辿り着けない。

発情よりも子育て重視

本能だけに生きた猿人の子とは違い、恐れや喜びを余計に感じやすくなったホモ・サピエンス・サピエンス(現生人類)の子どもは、余計にいつまでも親を必要とした(特に母親を)。母親側も、我が子への授乳期の伸びと、授乳する喜びを覚えた事により、人間の本能以上に女性特有の母性本能が現れる。

というような事で、ヒトは突然変異で(その理由は分からない)脳が発達し、体型が変化し、思考も変わった。特にヒトの雌は、他の動物とは違って単なる雌では無くなり「女性」として確立された。
女性は、発情して交尾を求めることよりも我が子を守ろうとする行動が先に立つようになり、交尾が減った。交尾が減れば出産する子の数も減る。しかし、だからこそ余計に、生まれた子を大切に守ろうとする。それが母性愛を高め、母性愛をたっぷり受けたヒトは人類愛を身に着ける。当然ながら雄には父性愛が強く芽生え、パートナーの女性と我が子を守る意識が高まった。雄が、雄としての自覚を増す事に対して女性は安心感を覚え、雄を信頼して子育てに専念する。そして、雄も「男性」として確立する。

「男性」と「女性」と「我が子」は「家族」として結束する。家族は力となり、家族の力は社会の力となる。人間の社会(世界)は、社会の中に生きる各家族との信頼関係によって成り立っている。筈なのだが・・・

発情制御による弊害

人間は、時に欲を我慢し切れなくなる。オスが決まった相手のみ求め、メスが決まった相手にのみに応じるということは確立していない。オスはメスを求め、求められたメスは時と場合により、求めて来た相手を気に入れば発情する。この動物本能が失われない限り、女性は、一人の男性で満足する事はない(逆も然り)。ごく稀に?生涯ただ一人を愛する者も登場するが、極めて特異な人、奇特な人だ。寧ろ、性的欲求を無理に抑え込む方が不健全である。しかし、ヒトは、不健全である事よりも、「人らしくある事」を求める。つまり、信頼とか信用とかいう人間にしか思いつかなかった言葉とそれに基づく行動と我慢。

女性はより女性らしく、そして美しくなった。当たり前だが、男性本能は揺さぶられ続ける。ところが、「人間らしさ」を追求し過ぎるあまり、男も女もセックス(=子づくり)という「ヒトらしい野性的な本能」を失った。

12~3歳になれば大人への階段を登らせ始めた昔と違い、現在では20歳になっても、下手すれば30歳、40歳になっても、親は子を子ども扱いし続ける。子どもの脳が大人になりきれないから、いつまで経っても親になろうとしない。今のままでは「人間界」は危うい。そのうちに、次の新たなるヒト科が出現して、今の人間界は駆逐されていくのではなかろうか。そんな気がします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました